Mammalian Gene Collection (MGC) クローン : 製品概要
□ Mammalian Gene Collection
Mammalian Gene Collection (MGC)はアメリカ国立衛生研究所 (NIH) 主導のプロジェクトです。このプロジェクトは、ヒト、ラット、マウス、ウシの完全長cDNAクローンのコンプリートセットを提供することを目的として行われました。
ダナフォームでは、MGCで作製されたヒト22,600個、マウス17,000個の完全長cDNAクローンを提供しています。この内、一部のクローンはGatwewayシステムのエントリーベクターや発現ベクターに組み込まれています。*1
MGCプロジェクトは以下の様に進められました。
- □完全長cDNAのライブラリーを作製します。
- □全てのライブラリーからそれぞれ768クローンの5’と3’末端のシークエンス解析をし、ライブラリーの評価を行います。
- □ライブラリーの評価に従い、10,000から30,000クローンの5’末端シークエンス解析を行います。これらのクローンにはI.M.A.G.E. IDが与えられ、I.M.A.G.E.リソースとなります。
- □N末端をコードしていると考えられるクローンを特定するために、いくつかの法則に従い5’のシークエンス解析を行います。 特定したクローンはLLNLのI.M.A.G.E. Consortiumが384wellプレートにリアレイします。 I.M.A.G.E. web siteではこれらのプレートの頭文字にIRAKやIRAL、IRAMと表記しており、クローン毎にそれぞれ固有のI.M.A.G.E. IDを割り振っています。
- □全ORFを含んでいると確認されたクローンにのみ、I.M.A.G.E. IDに加えて固有のMGC ID(例:MGC_15287またはMGC:15287)が割り振られます。これらの塩基配列はGenBankに登録されています。
- □MGC IDをつけられているクローンを96wellプレートに移します。
MGCクローンには下記のIDが付けられています。
- □I.M.A.G.E. ID: 5'末端解析によるスクリーニングの段階でクローンに割り振られるID。
- □ MGC ID: 全ORFを含んでいるI.M.A.G.Eクローンに、I.M.A.G.E. IDに加えて割り振られるID。
(上記いずれかのIDで検索すると、GenBankでインサートの全塩基配列をご確認いただけます。)
クローンは個別クローン単位(寒天培地に植菌)、または96wellプレート単位(大腸菌グリセロールストック)でのご注文も可能です。
個別クローンはI.M.A.G.E. IDでご注文ください。
現在お求めいただける全MGCクローンの一覧は検索エンジンでご確認いただけます。
*1クローンによって、どのべクタータイプに組み込まれているかが異なります。また、ベクタータイプによって価格が異なります。