株式会社ダナフォーム


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英国Geneservice社と独占的頒布契約を締結

2006年5月19日


ダナフォーム社、英国Geneservice社と独占的頒布契約を締結 ?ユニークな世界中のゲノム・リソースを紹介?


英国ケンブリッジのGeneservice社(以下GSL)と日本の株式会社ダナフォーム(以下ダナフォーム)は本日両社が独占的頒布契約締結したことを発表した。これによりダナフォームとGSLは、米国連邦保健機構(通称NIH)のような一流の世界的な研究機関が創出したユニークなゲノム・リソースと同様に、独立行政法人理化学研究所が開発したFANTOM™クローンを2社共同で頒布する。この戦略的提携により世界のライフサイエンス関係者は、ヒト・マウス・ラット・霊長類・線虫・ショウジョウバエ・アフリカツメガエル等主要なモデル動物の世界最大のcDNA及びゲノムクロ?ンリソースコレクシヨンを入手可能となる。


GSLのCEOであるTom Weaver氏は「当社がダナフォーム社と提携することにより理化学研究所のすばらしいリソースと当社のクローンコレクションを組合せることが可能となり、そして同時にアジア地域への進出も果たせるそんな将来展望にワクワクしています」と述べている。


ダナフォーム社は理化学研究所のcDNAライブラリー作製技術の開発に積極的に取組んでおりその独占的特許権を保有しているが、同社のCEOである宇治田日侶史氏は今回の提携を歓迎するとともに「今回の戦略的提携は日本国内及びアジア諸国での当社の製品群を急速に拡大し、かつ理化学研究所のFANTOM™クローンを特にEU諸国で効率的に販売することにつながる。」と強調した。


このこれまでにない提携はまた多くの研究関係者の間でも歓迎されており、一般公開されているクローンコレクションへの認知度向上と研究のためのより容易なアクセスを実現することへの大きな前進と受けとめられている。理化学研究所ゲノム科学総合研究センターのプロジェクトダイレクターである林崎良英博士は、「今回の提携は我々にとっても極めて意義のある重要なものであり、これによりFANTOM™クローンへの学究的アクセスの大きな道を開いてくれることを希望している。その上、日本のクローンプロバイダーが初めて国際的ゲノムプロジェクトから全てのクローンを提供することとなったことは喜ばしい。」と述べている。DFCI[ダナ・ファーバー癌研究所:米国]のMarc Vidal博士は、「新しいゲノミクスとシステムバイオロジーの理論的枠組みはゲノムワイドなクローンリソースの創造を必要とする。よって、このような貴重なリソースを、特に専門的クローンプロバイダーが存在していないアジア地域で研究関係者に提供することになる今回のような国際的な取組みが絶対に必要である。」と言い添えている。

編集者注記
Geneservice社について:
GSLは英国医学研究評議会(通称MRC)から最近創立された革新的ゲノム製品及び研究業務受託企業である。同社の使命は学術グループ及び国際的コンソーシアムにより作り出されたバクテリアクローン及びヒトDNAサンプル等の新興ゲノム試薬のアーカイブと流通のためのポータルを提供することにある。同社はまた疾病遺伝子同定及びDNAシーケンス、抽出及び全体的ゲノム増幅、マイクロサテライト及びSNP遺伝子変異検出及びRNA発現プロファイリング等を含む遺伝子発現、遺伝子マッピングのための学究組織ならびに商用顧客向けに最新鋭のハイスループット処理技術へのアクセスを提供する。同社のゲノム解析研究者へのワンストップサービスプログラムはその質の高いこと及び顧客サービスの面から高い評価を得ている。詳細については下記ホームページ参照。

http://www.geneservice.co.uk/home/aboutus/index.jsp


ダナフォーム社について:
ダナフォーム社は理化学研究所のマウス・エンクロサイクロペディア・プロジェクトの一環として開発された複合トランスクリプトーム解析技術を商業化する目的で理化学研究所の理研ベンチャー制度に基づき設立された。ダナフォーム社の技術基盤は理化学研究所による完全長cDNAライブラリー作製技術の特許の使用許諾を基にしており、これにより遺伝子探索・遺伝子機能解析とともにトランスクリプトーム解析のための効果的手段を提供する。
これらの基盤を基にして5'-タグシーケンス(CAGE)及びASSETS[Alternative Splicing]上に調整された遺伝子の検索を基にしたトランスクリプトーム・アノーテーシヨンへの道を提供できる。柔軟性のあるライブラリー作製プログラムとも組合せることによりダナフォームの技術基盤はタンパク解析技術、遺伝子調整、遺伝子検索、RNAi、SNP解析等の研究・開発を支援することが出来る。科学推進及び研究者へのDNAクローンのより自由な提供の目的でダナフォーム社はDNAブック®(DNABook®)のコンセプトを理化学研究所とともに開発した。これにより取扱い、保管、使用がより容易になる多種類のクローンと関連情報を印刷したフォーマットにて提供できる。詳細については下記ホームページ参照。

http://www.dnaform.jp/


株式会社ダナフォーム
〒230-0046 神奈川県横浜市鶴見区小野町75-1
リーデング ベンチャー プラザ2号館108
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以上